自分の生まれ月の誕生石を調べてみたら、石が一つに決まっていなくて戸惑った。そんな経験はありませんか。3月や5月、6月、12月などは、複数の石が誕生石として挙げられています。どれが本当の自分の誕生石なのか、迷ってしまう方は少なくありません。
クリスタルアストロロジー研究会では、誕生石を「文化として育まれてきた美しい習わし」として捉えています。複数あることは決して間違いや矛盾ではなく、むしろ選択肢の豊かさだと考えています。
このページでは、誕生石が複数あるのはなぜなのか、その背景を整理したうえで、複数あるときにどう選べばよいかをやさしく解説します。生まれ月の石とのよい付き合い方を、いっしょに見ていきましょう。
誕生石が複数あるのはなぜ?
そもそも誕生石は、1月から12月まで、それぞれの月にあてはめられた宝石のことです。その起源には諸説ありますが、現代の誕生石が整理されたのは比較的新しく、地域や時代によってばらつきがありました。複数ある理由には、大きく三つの背景があると考えられています。
理由①:国や地域によって定める石が違う
一つめは、国や地域によって誕生石とされる石が異なることです。誕生石はそれぞれの宝石文化や流通事情を反映して整えられてきたと言われます。
たとえばアメリカで定められた基準と、日本独自の基準とでは、同じ月でも挙げられる石が違うことがあります。複数の国の基準を並べて紹介しているサイトも多いため、結果として「一つの月に複数の石がある」と見えるのです。
理由②:時代とともに改定や追加が行われてきた
二つめは、誕生石が時代とともに改定され、新たな石が追加されてきたことです。誕生石は一度決められたら不変というものではなく、文化として今も少しずつ変化してきました。
近年も新しい石が誕生石として加えられたとされており、たとえばタンザナイトのように比較的最近になって広まった宝石もあります。古くからの石と新しく加わった石が併記されることで、選択肢が増えていったと考えられています。
理由③:日本独自の石が加えられている
三つめは、日本ならではの石が誕生石に加えられていることです。日本では独自の誕生石が制定され、その後も見直しが重ねられてきたと言われます。
そのなかには、3月の珊瑚(コーラル)や5月の翡翠(ジェイド)など、日本や東洋で古くから親しまれてきた石も含まれています。西洋由来の石に日本独自の石が重なることで、複数の誕生石が並ぶ月が生まれたのです。なお、こうした制定の経緯や年代については諸説あります。
クリスタルアストロロジー研究会では、こうして複数の石が並ぶことを「迷いの種」ではなく「文化の厚み」として捉えています。どの石もそれぞれの背景を持つ、れっきとした誕生石なのです。
複数あるとき、誕生石はどれを選べばいい?
「複数あるなら、どれを選べばいいの」というのは、最もよくいただく疑問です。結論から言えば、選び方に厳密な正解はありません。クリスタルアストロロジー研究会がおすすめする考え方を、いくつか紹介します。
全部を「自分の誕生石」と捉えてよい
まず大前提として、複数ある石はどれも正式な誕生石です。一つに絞らなければならない決まりはありません。生まれ月に与えられた石は、すべて自分の誕生石として捉えてかまいません。気に入った石を複数持って楽しむのも、もちろん自由です。
最も惹かれる石を選ぶ
そのうえで一つに絞りたいなら、色や輝きを見比べて、最も「これだ」と心が動く石を選んでみてください。価格や知名度よりも、自分の感覚を大切にすると、長く愛せる石に出会えます。直感で惹かれる石は、それだけであなたとの相性がよいとも言われます。
石の意味や石言葉で選ぶ
今の自分が大切にしたいテーマから選ぶのもおすすめです。石にはそれぞれ石言葉や象徴的な意味が伝えられています。「健やかさを願いたい」「前向きな力がほしい」など、自分の気持ちに寄り添う意味を持つ石を選ぶと、お守りとしての実感が深まります。
星座石や守護石と重ねて選ぶ
誕生石とあわせて、自分の星座に対応する星座石や、自分を守ってくれる守護石という視点を重ねるのも一つの方法です。複数の誕生石のなかに、自分の星座石と共通する石があれば、それを選ぶ理由がより確かなものになります。星座石や守護石については後ほど触れます。
複数の誕生石がある月の例
ここでは、複数の石が挙げられる代表的な月を簡潔に紹介します。各月のくわしい意味や選び方は、それぞれの月の記事もあわせてご覧ください。
3月:アクアマリン/珊瑚
3月には、海をイメージさせる二つの石があります。透明感のあるアクアマリンと、生命の海から生まれた有機質の珊瑚です。透き通った美しさを求めるならアクアマリン、温かみや古典的な趣を求めるなら珊瑚と、惹かれるほうを選んでみてください。
5月:エメラルド/翡翠
5月はどちらも緑が美しい石ですが、印象は対照的です。西洋で愛されてきた華やかなエメラルドと、東洋で「徳」や「健やかさ」を象徴する翡翠です。くわしくは 5月の誕生石 をご覧ください。
6月:真珠/ムーンストーン
6月には、やわらかな光をたたえる二つの石があります。上品な装いに寄り添う真珠(パール)と、月の光を思わせるムーンストーンです。フォーマルな場には真珠、心を落ち着けるお守りとしてはムーンストーンと、用途で選び分けるとよいでしょう。くわしくは 6月の誕生石 をご覧ください。
10月:オパール/トルマリン
10月の石は、どちらも多彩な表情が魅力です。見る角度で色が移ろう遊色を持つオパールと、赤や緑など色のバリエーションが豊富なトルマリンです。幻想的な輝きを求めるならオパール、好みの色から選びたいならトルマリンという楽しみ方があります。
12月:トルコ石/ラピスラズリ/タンザナイトなど
12月は選択肢が特に多い月です。旅人を守る石とされるトルコ石(ターコイズ)、古代から叡智と真実の石とされてきたラピスラズリ、紫がかった青が美しい比較的新しいタンザナイトなどが挙げられます。くわしくは 12月の誕生石 をご覧ください。
12ヶ月すべての誕生石とその意味は 誕生石一覧 にまとめています。あわせてご覧いただくと、自分の月の石をより深く知ることができます。
誕生石・星座石・守護石を組み合わせる
誕生石を選ぶとき、視野を少し広げると、自分にとっての石がより見つけやすくなります。誕生石と似た言葉に「星座石」「守護石」があり、これらを重ねて考えると、複数ある誕生石から一つを選ぶ手がかりにもなります。
誕生石は、生まれ月にちなんだ親しみやすい文化的なお守りです。一方で星座石は、12星座それぞれに対応する石で、星との結びつきが深いと考えられています。クリスタルアストロロジー研究会では、星座石を「色・神話・支配星・産地や性質」という四つの視点から読み解いています。誕生石と星座石の違いについては 星座石と誕生石の違い でくわしく解説しています。
守護石は、その人を守り支えてくれる石を指す、より広い言葉です。星座石を守護石とする人もいれば、誕生石や直感で惹かれた石を守護石とする人もいます。自分にとっての守護石の見つけ方は 守護石とは?自分の守護石の見つけ方 をご覧ください。
生まれ月に複数の誕生石があるなら、自分の星座石と照らし合わせてみるのもおすすめです。共通する石や響き合う色が見つかれば、それがあなたにとっての一つの答えになるかもしれません。星座石の一覧は 十二星座の星座石一覧 にまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q. 誕生石が複数あるとき、全部持つべきですか?
すべて持つ必要はありません。複数あるのは「選択肢の豊かさ」です。意味や色を比べて、自分が最も惹かれる一つを選べば十分です。もちろん、気に入ったものを複数持って楽しむのも自由です。
Q. 複数のうち、どれが「本当の」誕生石ですか?
どれか一つだけが本物というわけではありません。複数ある石は、いずれも正式な誕生石とされています。国や時代によって定められた石が違うために複数並んでいるだけで、優劣はないと考えられています。安心して、惹かれる石を選んでください。
Q. 自分の生まれ月以外の誕生石を選んでもいいですか?
もちろん大丈夫です。誕生石はあくまで文化的な習わしであり、決まりではありません。意味や色で惹かれた石があれば、生まれ月にかかわらず自由に身につけてかまいません。星座石や守護石という視点から石を選ぶのもおすすめです。


