ハウスに天体が入っていない場合、どのように読んだり解釈したりすれば良いでしょうか?
ハウスは12ハウスあり、天体は10天体なので、1つのハウスに1天体ずつ入ったとしても2つのハウスには天体が入らないことになりますね。
なので、誰しも「ハウスに天体がない状態」を持っているのですが、その場合どんな読み方でどんな解釈をすれば良いか、解説していきたいと思います!
ハウスに天体がないときの読み方は?
結論からいうと、ハウスに天体がない場合は、そのハウスのテーマが「人生においてそこまで重要な課題ではない」ということになります。
逆に、天体が入っているハウスはいろんな経験を通じてそのハウスのテーマを学び、探求することになるとされています。
なので、ハウスに天体がない場合は、そのハウスのテーマは意図しなくても人並みにこなすことができるという解釈になります。
この「人並み」というのが曖昧な感じで、人並みとはどのぐらいなのかわからないと思いますが、僕の解釈では人と比べての並ではなく、自分の中での並という感覚があります。イメージは「当社比」ですね。
いずれにしても、人生においてそこまで重要ではなく、もっと重要なことがある!ということなのです。
とはいえ、そのハウスのテーマを全く経験しないかというとそうではありません。そこで出てくるのがサインのルーラー(支配星)です。
ハウスに天体がないときはカプスの支配星を見る
ハウスに天体がない場合は、そのハウスの境界線であるカプスのサインのルーラーを見ていきます。
例えば以下のホロスコープは僕の知り合いの方のホロスコープですが、天体が西半球に固まっていて、かなり特徴的な星の配置をしています。

見てお分かりのように、1、2、3、4、11、12ハウスに天体はありませんが、お金や仕事をテーマとする2ハウスをみていくと、
2ハウスは双子座で始まっています。双子座のルーラーは水星。
水星は9ハウスに位置していますね。
9ハウスは「自分を超える」「理想」「海外」「哲学」などがテーマですので、理想を追求していく仕事の仕方や、海外にまつわる仕事(9ハウス)をしながらお金を稼いでいく(2ハウス)という読み方になります。
実際にこの方は理想像を常にお持ちで、それに向かって熱心に勉強して仕事の場で活かしている方です。星を十分に活かしているので、とてもイキイキとした働き方をしているのが印象的な方でした!
このように、ハウスに天体がなくてもルーラーをみることでテーマを読むことができますが、先ほど事例に挙げたような方みたいに、特定のハウスに天体が集まっている場合は、集まっているハウスのことがより強調されて人生のテーマになっていきます。
なので、天体がないハウスを一生懸命磨くよりも、あるハウスを一生懸命磨いたほうが、よりダイナミックで自分らしい生き方ができると思います。
逆に、天体がないハウスをいくら磨いても、その人の人生において突き抜けるほどの魅力にはならないともいえます。
ハウス別の天体がない場合の意味
1ハウスに天体がない場合の意味
1ハウスに天体がない人は、自分自身の個性や自我を前面に押し出すことが少ない傾向にあります。そのため、自己主張が控えめであり、他者との関係性においてバランスを保つことが得意です。
また、自己主張や自分の個性を押し出すような場面が、人生において少ない可能性があります。
あるいは、努力しなくても自然な形で自己主張したり個性を出したりできる可能性もあります。
2ハウスに天体がない場合の意味
2ハウスに天体がない人は、金銭的な問題や所有物に関するトラブルが比較的少ない傾向にあります。
物質的な面に強い関心を持たないため、財産や収入に対して執着しないことが多く、金銭的なストレスも少ないかもしれません。
また、2ハウスに天体がないと「お金を稼げない」と思ってしまう人もいますが、決してそのようなことはありません。
お金を稼ぐことにこだわらない場合や、お金を稼ぐことに抵抗がないこともあります。
お金は仕事とセットで考えられることも多いので、2ハウスに天体がない場合は仕事をテーマとする6ハウスや10ハウスの天体を見ながらお金稼ぎについて読むと良いです。
3ハウスに天体がない場合の意味
3ハウスに天体がない人は、日常のコミュニケーションや近隣関係において、特に大きな問題や波乱が少ない傾向にあります。
情報の交換や学習に対しても、自然な流れで進むことが多く、特別な努力を必要としない場合が多いかもしれません。
また、3ハウスは好奇心もテーマとなりますが、3ハウスに天体がないと物事に興味が湧かないというようなこともあるかもしれません。
もし、「趣味を見つけたい」と思った場合は3ハウスのカプスの天体を見ながら好奇心の沸き立たせ方を学ぶことになりそうです。
4ハウスに天体がない場合の意味
家庭環境や家族関係において特に大きな問題や波乱が少ない傾向にあります。安定した家庭生活を営みやすく、家族との関係も比較的スムーズに進行することが多いです。
逆に、4ハウスに天体がたくさん集まっていたり、ハードアスペクトを取っている人は、幼少期の親子関係や家庭環境が厳しい状態にあり、安心して生活できなかったという人も多いです。
側から見たら大変そうに見えても、本人にとっては何も気にならなかったという場合は、4ハウスに天体がない人かもしれません。
5ハウスに天体がない場合の意味
5ハウスに天体がない人は、創造的な活動や恋愛に関する問題が少ない傾向にあります。
自己表現や趣味、娯楽に対しても、自然な流れで進むことが多く、特別な努力を必要としない場合が多いです。また、子供に関する問題や責任も比較的少ないことが考えられます。
燃えるような恋愛とか、ドラマチックな恋のような経験はないかもしれませんが、ある意味無難な恋愛をする人生かもしれません。
6ハウスに天体がない場合の意味
6ハウスに天体がない人は、日常の仕事や健康に関して特に大きな問題や波乱が少ない傾向にあります。職場環境や健康管理においても比較的スムーズに進行することが多いです。
とはいえ、どんな仕事をするのかについては、皆さんにとってとても興味があることですので、6ハウスに天体がない人もどんな仕事をするか気になると思います。
その場合は、6ハウスのカプスのルーラーをみたり、2ハウスや10ハウスの天体をみながら仕事の解釈を深めていきましょう。
7ハウスに天体がない場合の意味
7ハウスに天体がない人は、対人関係や結婚に関して特に大きな問題や波乱が少ない傾向にあります。パートナーシップにおいても比較的スムーズに進行することが多く、他者との協力や関係構築にストレスを感じにくいです。
また、7ハウスに天体がないからといって「結婚できない」「パートナーに恵まれない」というわけではありません。
天体がない=できない
と勘違いされることもありますが、天体がない場合は並以上にできる、と読んでみましょう。
8ハウスに天体がない場合の意味
8ハウスに天体がない人は、深い変革や他者の資源に関する問題が少ない傾向にあります。
遺産や財産、パートナーシップの資源に対しても、特に大きな波乱や劇的な出来事が少ないことが考えられます。
また、心理的な深淵やトラウマに関するテーマが目立たない場合があります。
8ハウスは「親からの遺産」「他社から受け継ぐもの」とされているので、天体があると遺産がもらえると思われる人も多いですが、遺産をもらう過程でトラブルに巻き込まれることが多いのも事実です。
とくに8ハウスにハードアスペクトがあると、単純に遺産をもらうのではなく、負の遺産をもらう可能性も読み取れます。
9ハウスに天体がない場合の意味
9ハウスに天体がない人は、高等教育や哲学、宗教に対して特に大きな問題や波乱が少ない傾向にあります。学問や信念に関する強い情熱や対立が少なく、自然な流れで知識や経験を積むことができます。
また、9ハウスは海外を表しますが、9ハウスに天体がない人は海外旅行に行かないという人も多いかもしれません。
しかし、そのような人でも、パートナーの9ハウスに天体が多くて一緒に過ごしているうちに海外に頻繁にいくようになった、というケースもあります。
天体がないハウスは、思わぬタイミングで学びを発揮することもあるのですね。
10ハウスに天体がない場合の意味
10ハウスに天体がない人は、キャリアや社会的地位に関して特に大きな問題や波乱が少ない傾向にあります。職業選択や長期的な目標設定においても、特別な努力を必要とせず自然な流れで進むことが多いです。
社会的な名誉や責任というテーマもあるので、10ハウスに天体がないと「出世にこだわらない」「会社にこだわらない」という人も多いかもしれません。
10ハウスに天体がないけれど2ハウスに天体がある人で「自由な働き方で稼ぐ」というパターンもあります。
11ハウスに天体がない場合の意味
11ハウスに天体がない人は、友人関係やグループ活動において特に大きな問題や波乱が少ない傾向にあります。友人関係は自然な流れで形成され、特別な努力を必要としない場合が多いです。
また、頻繁に会う友達は少ないけど、会おうと思えばいつでも会えるような、感覚的に繋がっている友達が多いかもしれません。
ある意味でドライな人間関係を築くかもしれません。
12ハウスに天体がない場合の意味
12ハウスに天体がない人は、精神的な成長や内面の探求に関して特に大きな問題や波乱が少ない傾向にあります。
内面的な成長や精神的な探求は自然な流れで進むことが多く、特別な努力を必要としない場合が多いです。
これまでに会ってきた人の中で多かったのが、「12ハウスや魚座に天体がなくて、スピリチュアルに興味を持っている」という人です。
12ハウスに天体がないけどスピリチュアルに興味がある人は、
「12ハウスに天体がないからスピリチュアルの才能がないのかも」
と思いがちです。興味があるが故に、12ハウスや魚座には天体があってほしかったですよね。
ですが、繰り返しのお伝えになりますが、天体がないということは並以上に才能があるともいえるのです。実際に、占星術やスピリチュアルを学ぼうとしている時点で並以上の才能です。
もし、そこからさらに深めたいとしたら、12ハウスのカプスのルーラーをみたり、3ハウス的な好奇心で知識を吸収したり、5ハウス的に表現をしながら経験を積んだりと、違った角度から深めることはできるのです。